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ターミナル20~終着~

2013.11.24 21:32|仕事
このSさんのケアで
私が「学んだこと」などないような気がする。

介護技術や看護学上のことはいくつかある。
脈が薄い場合はソケイ部でとる、とか
必ずしも下顎呼吸になるとは限らない、とか
ケアのよりよい仕方とか
そういったことは、いくつか勉強になったことは
確かにあるけれど。

だからと言って、次回、同じようなことがあった場合に
私が冷静でいられるか、というのは
甚だ疑問だ。
人の死って、「前回経験したから慣れている」っていうものではない。

私は、Sさんのターミナルケアを経験した、
ただ、それだけ。
経験をした、それだけ。

「人の死」というのは
ドラマチックに乗り越えるものでもなくて
そこには喪失感があって
その喪失感に体と心が時間をかけて
なじんでいくような
そんな経験なのだと実感している。

よく、表現はできないのだけど。

多分、介護士であるという立場だから
なのかもしれないけど
激しい悲しみやら後悔やら
そういったものより

身体全体で、頭の芯のところで
どうしようもない喪失感を感じている。

そして、時間をかけて
この喪失感を体に、心に、なじませていく。
そんな気がする。



あと、ちょっとご質問があったので以下、
捕捉させていただく。

私の職場は「サービス付き高齢者専用賃貸住宅」
というもので、介護保険施設ではない。
つまり、Sさんは「賃貸住宅」に住んでいる方で
そこの「訪問介護」という形式でケアをしていた。
ケアマネさんとも家族さんとも話し合いをし
この日の訪問介護を増やすことを了承して
このようなケアを行った。
私や事業所の独断でケアを行ったわけではない。


Sさんは「延命治療の拒否」をしていたが
「全く食事がとれなくなった」か
「全く尿が出なくなった」場合は
即入院するという取り決めがあった。
つまり、危篤状態になる前に入院して
しかるべきケアとバイタル管理を病院にしてもらう
はずであった・・・・

Sさんは、危篤になる直前まで口から栄養を取り尿も出ていた。
全く突然の危篤状態、全く突然の
誰も予想しなかったターミナルケアであった。
(ちなみに前回私が経験したターミナルケアも同じ状況)




今はただ
Sさんにお疲れ様でしたと言いたい。

あの、激しい痛みの中
へたくそなケアに耐えていただいて
ごめんなさいと言いたい。


ありがとうございました。


合掌。


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Comment

No title

ターミナル、毎回非常に興味深く拝読いたしました。
まるで連載小説を読んでいるかのように、引きつけられ、次回を追いました。
感じたこと、思ったことはたくさんありますが、ここに一度に書ききれません。
このような感慨を、介護の方々は日々に抱いておいでなのだと知りました。
大変なお仕事ですね。
そしてものすごく重要で、素晴らしいお仕事だと思いました。

ちやこさん

とても丁寧な感想、ありがとうございます。
私は自分の気持ちの吐き出しとして書き綴っていたのですが
それに対して感想をいただき・・・
とても感慨深いです、ありがとうございます。

介護士という、「医療」とも「家族」とも違う
特殊な立場からの利用者さんへの思いは
もしかしたら、ちょっと異質かもしれません。
医療のような「治療をする対象」ではなく
家族のような「とても深い思い入れの対象」でもない・・ので。

介護の仕事は、普通の仕事です。
大変ですね、すごいですね~なんて、たまに
ご感想をいただきますが
「誰にでもできる仕事」の一つだと思っています。
人の日常を支える・・・普通の仕事です。
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Author:mira
パートの介護職のへタレおばさん。
そして
ちょっぴりヲタクが自慢。
私の知識の80パーセントは
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