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ターミナル9

2013.11.11 22:13|仕事
私とRさんは今日のことについて社長と話し合った。
役割分担についてだ。
Rさんと社長は対外的な対応。
私とTナースはSさんの計測とケア。
おたんこなーすはほかの方のケア。
その他ディの入浴・レク等の職員の割り当ても大きく変え
緊急体制となった。
「Sさんのケアですが、私とTナースだけではなくて
ほかの人と交代でやった方が・・・」
私がそう言うと、社長は苦笑いをした。
「それがさ・・・KちゃんもOさんも、怖いんだって。
経験がないしさ、その、なんていうか、怖いんだそうだ。」

「怖い」か。
そうか。
それが、普通の人の感覚なのかな。
「怖い」
そんなこと考えもしなかった。
前回も考えなかった。ただ、無我夢中だった。
KちゃんもOさんも介護士として新人ではない。
それでも「怖い」んだ。

「そうですか。ともかく、Sさんのケアを始めます。」
私はTナースと二階のSさんの部屋へ走った。
体温・血圧・脈・SPO2・呼吸数を30分おきに
計測しなければならない。
やることも山のようにある。
そして、次々出てくるはずだ。


というわけで、以下、ターミナルケアについて
少々書いていこうと思うのだけど。
もちろん、あまり生々しいことは書く気はない。
それでも、
読む人によっては
怖かったり、不快だったりする内容に
なってしまう可能性はあるわけで。

なので、この先、
こういったことを読みたくない方には
続きの記事を読むことをお勧めできない。

私は、結局自分のためにこの記事を書いているので
「怖い」「不快だ」「気持ち悪い」等の批判的な
ご感想をいただいたとしても
この話をオチまで書き続けると思うので・・・。
「不快だ」と感じたら、記事を読まないという
選択肢を強くお勧めする。


ケアを始めようとしたら、医者が到着した。
Sさんの様態を一通り調べた後、
私たちを廊下に呼んだ。
「あんな状態でも耳は最後まで聞こえているからね。」
医者と看護師は苦笑いして話した。
「あと、最低でも5~6時間はあの状態で安定するね。
痰が絡むとか突発的なことがない限り。」
「そうですか。」思った通りだ。
「で、ここの住所ってなんだっけ?」
そういいながら、医者は壁に書類を手で押さえて書き始めた。
診断書だ・・・。
これが必要なんだよな。
「じゃ。がんばって。」そう言うとさっさと行ってしまった。
診断書を書くためにここに来たかのようだ。
そりゃ、この状態じゃ何もできないものな・・・

私は時計を見た。そして、Tナースに言った。
「さて、始めますか。最初の計測、午前8時30分。
記録します。お願いします。」
長い一日が始まった。


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Comment

No title

お医者さんの態度、こんなものなんですかね。

人が死ぬことにいちいち、感情移入していたら、
身が持たないのはわかりますが・・・

宇宙人さん

そうですね・・
もう、医者が何かできる状態ではなかったので・・。
診断書を書くっていうのが大きな仕事で
あとはそれが何時何分だったかを知りたいだけの様子でした。
そんなものなんですね・・。
非公開コメント

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パートの介護職のへタレおばさん。
そして
ちょっぴりヲタクが自慢。
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