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魔法の言葉

2013.07.17 21:32|仕事
魔法の言葉ってないのかなって思う。

例えば・・・家に帰りたい、帰りたい、帰りたい
そんなおばあさん。
夕暮れ、一人で、玄関口でうろうろして
「玄関を開けてくださいな。帰るんです。」
そう、泣きそうな顔で懇願してくる。
あなたのうちは・・もう・・・
息子さんたちが処分してないですよ、と思う。
思いながら、このおばあさんにどうやったらホールに
戻ってもらえるかの、ウソを考えめぐらす。

「あー、帰るんですか・・。でも、今、車は出払ってるんですよ。
車戻ってきたら、すぐに知らせますから・・」
「そう・・車、ないの。」
「そうなんです、すいません。車来たら、
すぐにお知らせするから、食堂でお茶飲んでいて下さい。」
そうして、ゆっくりおばあさんは、食堂へ向かう。
「車が来たら、教えてね~。。」
ゆっくりとゆっくりと歩いていく。

これを一日何回も繰り返す。

認知症を患っている人には
絶対に「その方の世界」を否定してはいけない。
車なんて来ない、
家なんかない、
あなたはここに入居になった・・そんなことを言うと
こういった方々は激しく混乱し不穏になり
一晩中コールを押し、泣き叫ぶことになる・・・
と言うわけで、結局、ウソだらけの会話を続けることになる。
ウソだらけの会話が「認知症対応」なんていうことになる。

例えそれが「正しい対応」だとしても
ウソを続けることは、介護士の仕事の一つとして
かなり負担になる時もある。

その方がここが「自分の居場所」として
諦めるように・・・認めるまで
ここに慣れてくれるまで・・・
えんえんと「正しい対応」は続く。
「今日はもう車が出ないから~泊まっていってくださいな。」
「雨ふっているから明日送っていきますよ~」
「もう暗いから、明日、送っていきますから、
休んでいってくださいな。」
おばあさんは明日帰れるのねと少しだけ納得し、
そしてこういった会話もすぐにすべて忘れて
夕飯食べるといつものように自分の部屋へ行く。

魔法の言葉ってないのかな。
言う方も言われる方もちゃんと納得できるような。
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Comment

No title

年をとるって悲しいですね・・・

でも、本当は悲しくないことなんですよね。
たくさんのことを積み上げて、築き上げて、


子供たちがそれらを受け継いで、
今いるんですから・・・。

この利用者さんは、
ご家庭ではお世話し切れないのだと思いますが・・・

もし30~40年まえに
亡くなっていたら・・・

子供たちが親を必要としているとき
いなくなっていたら・・・

どんなに悲しいかったか!
どんなに辛いかったか!

穏やかに見送ろうという、心境になるまで
生きてくれたことに感謝しなくちゃね・・
ご家族の方も・・・。


誰でも、家に帰りたいのは当然だから、
miraさん、大変だけど、
魔法の言葉を探し続けてください・・・。






No title

何だか 自分の母の事みたいな気がして・・・
胸が苦しくなりますv-390

母も 毎日
「お家に帰る」と言っているようなので
今日は午前中に自宅に連れ帰り 入浴させたんですけど・・・
お風呂場で大量のBEN。

何度洗って綺麗にしても 再びBEN。

30分以上 お風呂から出ることが出来ませんでした。

その後の後片付けも大変でしたv-393

こんな毎日を送ることは出来ないので
やっぱり施設にお任せするしかないな。。。と感じた私です。

宇宙人さん

そうですね・・・
利用者さん、みな齢を重ねることの
せつなさ、哀しさを抱えていらっしゃいます。
うまく動かない体、今を受け入れることが難しくなってきた心。
たくさんの経験を積み重ねて今に至っていらっしゃいます。

誰しも家が一番いいのは当たり前で。
そんな気持ちを痛いほど感じながら
利用者さんと一緒に魔法の言葉を探しています。。。

サンタママさん

私の職場のほとんどの利用者さんも
「家に帰りたい」とおっしゃっています。
気持ちは痛いほどわかりますが・・・
その気持ちを汲みながら、でも、帰れない現実を
少しずつ少しずつ感じていかれるように
ケアをしていきたいと思っています。

ご自宅で、では、大変だったと思います。
入浴中というのは、とてもよくある話なので
(開放感があるのかな)
施設では常時全部入浴時に準備して対処していますが
お一人では、本当に大変だと思います。
介護は、誰かが背負うものではなくて、子育てのように
いろんな人がかかわってしていくものだと思います。
どうぞ、ご自愛ください・・・

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プロフィール

mira

Author:mira
パートの介護職のへタレおばさん。
そして
ちょっぴりヲタクが自慢。
私の知識の80パーセントは
マンガからきています♪
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TBの際にもご一報くださいませ)

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