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切なくて。

2013.04.03 22:04|仕事
切ない。
やるせない。

今朝、ある利用者さんのバイタル
(血圧・脈拍・体温測定)の異常がでた。
(ディサービスでは入浴があるため、いらした
利用者さんすべてバイタルを測定する)

血圧、上が90いかないのに・・・
脈拍が120・・??
すごい数値だ。
でも、ご本人はいたって元気におしゃべりをしている。
「今日はね、めずらしく朝ごはんもおいしく全部
食べられて、気持ちよく来たのよ~。」
「そうですか。」
自分の笑顔が引きつってくるのがわかる。

「少し、横になりましょう。看護師が来ますから。」
ベッドがある静養室へ案内し
「あら、気分は全然悪くないのに、休まなくちゃいけないの?」
そう言っている利用者さんに
「血圧がちょっと低いから大事をとってですよ~。
大丈夫ですよ、ちょっとお昼ごはんまで横になっていて下さいね」
そう言って、足を高く上げ体を横にして寝かせる。
「すいません、ちょっと目を見ますね~
それから、サーチュレーションも」
下まぶたを見せてもらい、サーチュレーションを測る。
「大丈夫??」心配そうな利用者さん。
「大丈夫ですよ~。ちょっと低血圧なだけですから。
横になって、休んでいて下さいね~。」
「そうね、たまにはゆっくりするわね。」
静かに、ベッドの柵をする。
一人で起き上がらないために。
多分、一人で起き上がったら、起立性貧血で倒れる。


ああ・・・。
この方は、ご自分ではご存じないけれど。
ムーンフェイス(むくんで丸くなった顔)、
異常なほどの足のむくみ、
メタボのように大きく膨らんだお腹。
そして、脈拍、血圧の異常。
真っ白な下まぶた(極度の貧血)

何もかもが、静かに、訴えてくる。
私みたいな、未熟な介護士にでもはっきりわかる。
カルチ(癌)・・末期。
膨らんだお腹は腹水だ。
そしてその腹水が心臓を圧迫している、多分。

看護師に測定した数値を報告する。
「私が測定しようと思ったのに!私がやるまで
待てなかったの??そんなに急いで測る必要があったの?」
サーチュレーションやら貧血まで見たから、かなり不機嫌だ。
「すいません、すぐにケアマネに報告しなければならないと
思われたので。右側臥位、下肢挙上で意識明瞭、ろれつ乱れなし。
頭痛、吐き気等の不快訴えなしです。」
「不快の訴えなしなら大丈夫じゃない?」

え、と一瞬、看護師の顔をまじまじと見る。
頭の中をいろんな言葉が走っていくけどそれを抑え、
「経過観察、再検、お願いします。」
頭を下げてその場を去った。

この利用者さんは認知症の症状がある。
それは、つまり・・・
不快感、痛みやらめまいやらにとても鈍くなっていて、
しかもご自分で訴えることが難しくなっているということ。
だから、こちらが、介護する側が細心の注意を払って
体調管理をしてあげないといけないんだ。
いくら本人の機嫌がよくても、けっして安心はできない。
しかも、カルチだっていうこと・・・末期だということ
看護師だって知っているだろうに。

ケアマネに連絡し、ご家族とも連絡する。
午後には家族が迎えに来てそのまま受診するという。
その電話が終わった時に看護師が来て
「血圧100~血糖130~大丈夫だよ。
Pはまだ100超えてるけど。」

どこが・・いったいどこが大丈夫なんだ。
あの、むくんだ全身を見て、
どこが安心できるんだ??
腎機能も悪くして、薬と水をガンガン飲まされて
その水を排出できずに(排出薬を飲んでいるのに)
どんどんむくんでいって・・カルチのせいで。
退院したのも奇跡的なのに。
今日だって・・・本当に受診するかどうか・・
受診したらまた入院になってしまうからと
受診拒否を続けている状態なのに。

ご家族が迎えに来て、利用者さんを送り出す。
「別に具合悪くないから、医者には行かないわよ!
絶対に行かないわよ!」と大きな声を出しているのを聞きながら。
お嫁さんは苦笑いしながらこちらに頭を下げた。
「お手数をおかけしました・・・」
「お大事に・・してください。」

多分、受診しないだろうな、と皆思った。

「なんかね、あの利用者さん・・」
介護士歴20年、ベテランのペラ男君が私に言う。
「表現は悪いけど・・・なんていうかな、
影みたいなものが薄くなってきてる。
存在感が、とかじゃなくて・・末期独特の・・・。
怖いんだ、影が薄くなってくるのが・・・。」
「わかるよ。」
彼が言わんとしたことがすごくよくわかる。
「しょうがないじゃない。そういうもんよ。
本人が入院したくないんだから、仕方ないじゃない。」
看護師が言う。
仕方ないのかもしれない。

でも。
切ない。
できることをやる、だけなんだけど。
それでも。
どうしようもなく、切ない。
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Comment

切ないですね。。。

立場は違うんだろうけど・・・
miraさんの気持ち・・・すっごく分かります。



実は、母も先日の血液検査で腫瘍マーカーの値が高くて
膵臓癌の疑いがあるみたいなんです。

でも、母は病院が大嫌いだし
癌だったとしても積極的な治療をすることで
命の期間が短くなってしまう可能性が高いし・・・
だから・・・検査をしない事にしたんです。

今回の体調不良は膵臓の病気によって血糖のコントロールが出来なくなったから
と言う可能性が高いようです。

幸いな事に 今は体調が回復してきてますが・・・
何時何が起きてもおかしくない状態である事は確かなので・・・
母が笑顔で過ごせるように・・・と言う事だけを考えている日々です。

色々考えてると ため息いしか出なくなっちゃいますねぇ~。

サンタママさん・・・

そうですか・・・
お母様の一時期の体調不良について、そんな状況が・・・


「何時、何が起きてもおかしくない状態」というのは
危機感と緊張感とともに・・・すごく切なく
身を切られるような感情がわいてきます。

今、自分にできる事はなんだろう、
できるかぎり精一杯やらなければ、と思うのですが。

私も利用者さんの笑顔が見られるように
頑張っていくしかないと思っています・・・。

No title

他人の老いを感じることほどつらいこともないよなーと思う

親がちょうどその時期で
白髪にかわっているのをみたときは流れを感じるとともに
言い表せない悲しさってのも感じた


日々そういう現場で頑張っているんだもの
尊敬される仕事であるべきだよね。

鷺さん・・・

親が老いていくのを見るのは複雑だよね~
頭じゃわかっているんだけど
昔からある意味「絶対的な存在」だったわけだから。
それが、確実に弱っていくのを目の当たりにしなくちゃいけない。
叱られることもなくなっていくし・・・。

なめたけ~なめたけ~。
少しわさびと海苔をふりかけると味のアクセントに。
余裕があれば大根おろしも入れるとよいよ。
さぁ~勇気をだして。
「いつやるの?」とくれば、、、、、

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Author:mira
パートの介護職のへタレおばさん。
そして
ちょっぴりヲタクが自慢。
私の知識の80パーセントは
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